2008年02月18日
まずはご報告から。 2/8.9.10のイベントご来場の方からたくさんのリフォーム、ご新築提案のご依頼を頂きました。ありがとうございます。 現在私と営業マンとで鋭意作成中ですので、ご依頼頂いたお客様方いましばらくお待ち下さい。良い提案を作らせていただきますm(_ _)m。
最近読んだ本
『さよなら妖精』 米澤穂信 (東京創元社 単)

舞台は1991年4月の地方都市。 高校生の守屋路行と太刀洗万智は、雨の中往き暮れる白人の少女マーヤと出会う。 ユーゴスラビア外交官の娘で2ヶ月間日本にホームステイに来たマーヤは、手違いから行き場がなくなっていたと言う。 同級生の旅館の娘、いずるの家を世話した守屋たち4人の高校生とマーヤとの交流が始まる、、、。
異文化の中で見聞を広めようとするマーヤは外国人らしい好奇心で日本の文化、習慣を学んでいく。 そこはミステリ小説らしく、日常の謎がいくつか出てきてミステリの趣向が埋め込まれていますが、やはり「1991年」と「ユーゴ人」のマーヤという設定はユーゴスラビア分裂とユーゴ内戦へと話が進んで行きます。 どうしても明るい話にはなりようがないですが、「モザイク国家」であったユーゴスラビア外交官の娘は、セルビア人でも、クロアチア人でもない、新しい「ユーゴ人」が生まれることを夢見て各国を巡って来たのです。 たとえ内戦が始まってもあきらめずに、、、。
大学受験を控えながらも、帰国したマーヤを気に掛けていた守屋が悩みながら迎えた結末はとても切ないものでした。
守屋を思うあまり意見を対立させてしまう万智や友人たちの心の様が、少しシニカルでドライな筆致で進んで行き、ページを繰る手が止まらない。主人公達の慟哭が頭に響きつつも、ある種さわやかな読後感です。 まだあまり知られた作家さんではないですが、今後の活躍を期待しています。
おりしも昨日のニュースで、セルビアのコソボ自治州の独立宣言が報じられました。20年足らずで7つの国に分裂したユーゴスラビアはもはや歴史の中です。 この本を読んで間もなかったので、なおさらマーヤの理想が胸に迫った出来事でした。 (福本)
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